認知症の症状は、新しいことを覚えられない、
物の名前が出てこない等の記憶の障害と、
徘徊・抑うつ・妄想のような周辺の症状の大きく
二つに分けることができます。
これらのうち幻覚や不安などの精神症状、
徘徊などの問題行動も環境によって症状が
改善する、あるいは軽くすることができます。
『 認知症 』 の方と接するには、ちょっとした
〝コツ〟のようなものがありまして・・・。
その〝コツ〟みたいなものを知っていたら、
介護する方も、介護してもらう方も、お互いに
ちょっぴりゆとりを持って生活できるかも
しれません。
『湧水館デイサービスセンター 』 では、
それぞれの方のその時に合った
〝コツ〟をご家族と一緒に考えていきたいと
思っております。
機能訓練
《 生活リハビリテーション 》
認知症の高齢者にとって 『 不安にさせない 』 と
思える環境を整えるということが大切です。
そこで、機械等を使って行うリハビリではなく
歩行・入浴・排泄・食事などの日常生活動作を
中心に『 出来ること探し 』 をしながら、
焦らずゆっくりと時間を掛けて
身体面と精神面のリハビリを行っています。
レクリエーション
《 回想法エッセンス入り 》
年齢を重ねると、身体的 《 目に見えるもの 》 は
衰えてしまいがちですが、
心・思い 《 目に見えないもの 》 は、
重なりゆくものだと考えています。
そして、どうやら心や思いを動かす 『 脳 』 は、
刺激を好むようです。
レクリエーションを通じ、脳 《 記憶回路 》 に
コチョコチョと刺激を与えたいと考えております。
利用者の方々が重ねてこられた 『 記憶 』 を
紐といて、いろんな思い出や気持ちを
たくさんお話しして頂きたいのです。
リアリティオリエンテーション
《 RO 》
認知症高齢者の症状の一つに、
見当識の障害があります。
見当識とは、時間・場所・人などの
認識をさしておりこれらの認識に障害があると、
場に即した行動をしたりすることが
困難となります。
リアリティオリエンテーションとは、
このような認知症高齢者の見当識障害を補い
生活の質の向上を図る方法の一つです。